会社設立したいが前途多難

多くの団塊の世代の皆さんは、今丁度定年とその後の再雇用を経て、これまでの組織から完全に離れざるを得ない時期になったと思います。
その例から漏れず、私も永らくお世話になった会社に、私より一回り年下の新社長が就任されたのを期に、流石に組織人としては居座り難くなりました。
仕事は条件が整えば続けられると自惚れているので、60歳近くから「会社設立」、「一人親方の会社を立ち上げるぞ」と家内にも、親しい同僚にも呟いていました。
現に60歳丁度ではまだ従業員でしたが、新会社の商標だけは特許庁に自分だけで申請しました。
書類作成はそんなに難しいものではないのですが、官庁申請書類は「少しでも気を利かした文章」ではだめで、バカ正直にサンプル通りに従わないと絶対受理されないことを学んだのです。
これは会社設立書類を申請するときにも重要で有効なアドバイスのはずです。
商標申請費は2万円払い、確か5年間の商標維持費に5万円前後納めました。
さて、会社設立で今一番の障壁は「家内」です。
司法の勉強を少しかじっているものだから、色々な難問をというより詰問を投げかける訳です。
曰く、そもそもお金を払うようなお客はいるの?この問いは、至極まっとうでこれは技術的に各種考えれば回避できる種類の問いです。
困るのは、健康保険・社会保険はどうするの?この点は門外漢でむしろこちらが知りたいことで、ネットで調べるしかないのです。
さらに困ったことに、現在某電気会社の退職者特例健保に入っており、家内は「この健保は国民健保より格が上」なので、他の健保だと医者にかかるときに恥ずかしいとすら信じきっている気配があるのです。
この件だけでも、会社設立意欲を十分削ぐのです。
さらに会社設立の気力に覆いかぶさるのは、どんな会社にするかです。
会社法の改正でマスコミ表現では「資本金1円から株式会社が可能」とか聞こえるのですが、どうも5年以内に資本金を1000万円に上げなければいけないとか、いや資本金アップの条件は削除されたとかいろんな情報が交錯して、訳が分からなくなりました。
それに、従業員ゼロの一人親方でも株式会社として登録すると、事務屋さんへの依頼費の他に登記料が数万円、さらに最低資本金でも地方税を年に数万円払わなければならないのだそうです。
う~ん。
そんな気力を削ぐ話を家内がするものだから、家で「濡れ落ち葉」をしておく他はないものかとふて腐れてしまいます。
お客開拓・営業・仕事実施という努力すれば道が開けそうな(これとて十分困難な道ですが)問題以前にこのような会社という仕組みをゼロから設立することの難しさを味わっています。
このように経験してみると「会社をゼロから立ち上げた創業者」の偉さはサラリーマン社長とは月とスッポンの差があることを改めて認識している次第です。

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